チェコのオラクルカード
もう17年も前にチェコを旅行した際、プラハをぷらぷら歩いていた時に古雑貨屋の(アンティークショップとか、そういう洒落た店ではなくて)ショーウィンドウにふと目が行き、そこに佇んでいたのがこのカード。
タロットなのかな? とチェコ語が全くわからないわたしはただその神秘的な雰囲気に惹かれてカードを手にしました。
でもあれ、32枚って何だろう、と思いながら。
子どものころからタロットに興味があったので、タロットのカードの枚数は知っていました。もし大アルカナだけのセットなら22枚のはず。
当時、オラクルカードについては全く知りませんでした。
だから、箱からカードを出して見た時に、描いてあるものがタロットのそれとは違ったのでむむむ? これは何なんだ? で終了してしまったんです。
その後も、何度か箱に書いてあるたぶん「なんとかカード」という意味の言葉をネット検索してみましたが、思うような答えは得られず。
しかもカードの絵からは何だか怪しい雰囲気が漂ってきて、適当に使うのがためらわれました。
それでしばらく、そのままに。
そしてまた今日、ふとネット検索してみました。
今回はDeepLで。
そうしたら、なるほどなあ~と思う言葉が並びました。
・カードおろし
・カード卸
・カード落とし
・にゅうさつ
何となく、上から下に下ろす、降りてくる、というイメージが湧きませんか?
これはオラクルカードなんだろうなあ、と思いました。
それで、同じ言葉で画像検索もしてみると、いろいろなオラクルカードらしき画像がたくさん出てきました。
ようやく! 正体がわかりました。
ところで、わたしはオラクルカードについて詳しくないのですが、わたしの印象では、オラクルカードは割とメッセージ性の強い言葉や啓発的な言葉、あるいは状況が理解しやすい言葉が書いてあることが多いと思うんですよね。
一言で言えば、そこに書いてある言葉そのものが解釈、のような。
でもこのカードは、その意味ではよりタロットに近い気がします。
そこにある言葉の意味そのものから発して、イメージを紡ぎ紡ぎ、解釈を広げていく。
そんなイメージ。
もしかすると度合いの違いというだけで、その実オラクルカードも同じなのかもしれませんが。
さてこのミステリアスな雰囲気のイラストは、女優でありイラストレーターでもある Iva Hüttnerová さんによるもの。
ご自身のPinterest ページでは、このオラクルカードに寄せられた絵も見つけることができます。
一枚一枚の絵を見ていると、ここにはどんな物語が描かれているんだろう? と想像力を掻き立てられます。
まさに、オラクルカードにはぴったりなのかもしれません。
絵のなかに漂うどこか虚無めいた空気感、明るいのだけど暗さも感じるような、動的だけど静的でもあるような、不思議な魅力にあふれています。
ということで、オラクルカードだと分かった今日、一枚引いてみました。
出たのはこちら。
「虚偽、虚言、誤り」。
これを見て思ったことは、自分の気持ちを正直に、素直に表現しようということです。
昨日、夫が夕食を作ると言いながらなかなかゲームを止めずに、結局夕食時間が遅くなってわたしが不満そうな態度を取ったことがありましたので…。
態度で示す前にさらっと明るくお願いすればよかったのかな。
言わないとそれこそ、相手は相手で自分なりの想像から無くてもよいモヤモヤを抱えてしまうかもしれないもんね。